相続問題を法律問題にするな
今日は相続アドバイザー養成講座の体験講座に参加してきました。
野口賢次先生のお話で1番心に残ったのが、
相続問題を法律問題にしない
という趣旨のお話です。
元々行政書士は基本的に紛争介入ができませんから、紛争を呈してきた場合には引き上げ、弁護士にバトンタッチするという選択肢も出てきます。
弁護士や司法は紛争となった事態を、法律的に解決します。
法律は杓子定規であることが必要なのですが、
それが果たして個人の実生活に沿っているかというと、なかなか難しいところでもあります。
相続の相談に来られたクライアントさんに、ただ法律上の財産分与を提案することはできません。
それは法律家の仕事であって、相続アドバイザーの仕事ではないわけです。
その人の生活の背景を知り、その人のニーズを把握して、法律的な解決ではなく、それ以上の解決を目指します。
今はまだなぜ相続アドバイザーに頼む必要があるのかなと、ピンと来ない方もいると思います。
でも、実際蓋を開けてみたら、こりゃ専門家を頼るべきだなと思われるケースがたくさんあります。その時になって慌てないために、相続アドバイザーというお仕事があるということだけでも知っておいていただいて、損はないと思います。